進退問題が浮上している横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が、約1カ月半ぶりに相撲を取る稽古を行った。初場所(来年1月13日初日、東京・両国国技館)番付発表の日に出場の意向を示してから一夜明けた26日、都内の部屋で稽古を再開。報道陣非公開だったが、師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)が「三段目と20番近く取った」と明かした。
横綱としては87年ぶりに初日から4連敗(不戦敗を除く)し、途中休場した11月の九州場所で右膝を負傷した。全治1カ月と診断され、今月の冬巡業は全休。その間は部屋での基礎運動が中心で、調整遅れが懸念されたが、同親方は「動きについていっている。体はだいぶよくなった。膝も大丈夫」と話した。稀勢の里も「いい稽古でした。よかったです。明日(27日)あたり(弟弟子の大関)高安とやっていけたら」と好感触の様子。調整ペースを上げることも視野に入れた。
九州場所後、横綱審議委員会から「激励」を決議され、初場所出場を強く要望された。稀勢の里は早々と出場の意思を示したが、相撲を取っておらず「焦り」も口にしていた。それだけにこの日の稽古後に参加した赤ちゃん抱っこ撮影会を終えると「かわいかった」と振り返る余裕を見せるなど、復調への自信ものぞかせた。【高田文太】

