東前頭14枚目照強(24=伊勢ケ浜)が2場所ぶりの勝ち越しを決めた。西前頭7枚目琴恵光(28=佐渡ケ嶽)に、差した右を抱え込まれて土俵際まで寄られたが、最後は左から突き落とした。

支度部屋で付け人相手に突き落としを練習していたという。照強は「突き落としはもともと得意。頭の中でイメージできていた」と納得の表情を見せた。

同部屋の西幕下10枚目照ノ富士が、7戦全勝で幕下優勝を果たし、再十両を確実にした。かつて照ノ富士の付け人を務めたこともある照強は「心の底からというか、素直にうれしい。さっき(照ノ富士と)グータッチもした」とよろこんだ。「部屋が活気づく。自分も弟弟子に指導していかないといけない」。付け人を務める東幕下12枚目翠富士も7番相撲を残して5勝をマークするなど好調。“チーム伊勢ケ浜”が乗ってきた。