大相撲初場所を最後に引退した元大関豪栄道の武隈親方(33)が29日、東京都内の両国国技館内で引退会見に臨んだ。

ご当所、大阪の春場所を目前にしながらの引退。母真弓さんは涙ながらに門出を見送った。

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(初)場所の翌日に電話がありました。何となく様子から(引退を)思っているやろうな、と。感じはしていましたが、現実がきたなという感じでした。

朝乃山関に負けて、(負け越して)陥落が決まった相撲を国技館に日帰りで見に行っていました。残り3日間、休場するのかなと思っていましたが「出る」と報道で知りました。その時は出てくれるんや、大阪まで頑張ってくれるんかなと思いましたが。

向こうからは帰ってくる時とか、よっぽど用事がある時にしか電話はしてきません。次は大阪あるし、まだ頑張ってくれるかなとも思ったけど「引退します」と。覚悟を決めてました。

小学1年から相撲。相撲だけの人生やったと思います。時々やんちゃしてぶらつく時もあったけど、自分の中心に常に相撲があって、高校(埼玉栄)を選ぶのも相撲を考えてでした。

師匠(境川親方)にはもちろん相談してきたと思いますが、最終的には自分で決めたんだと思います。性格的に自分でそうと決めたら変えないですから。

25年間、豪太郎の相撲を追いかけてきました。このあとは寂しいですね。何とかロスというのでしょうか。いつも次の場所、何日目に行こうかと計画をたてていました。それが今、なくなって…。でも豪太郎のおかげで相撲が好きになった。ここまで本当に頑張ってくれました。帰ってきて、会った時、何て声をかけましょうか。とにかく、これからも応援します。