大相撲の大関朝乃山(26=高砂)が七夕の7日、願い事に2度目の優勝と“打倒コロナ”を挙げた。

通常ならこの時期は、ファンサービスの一環として協会などが用意した短冊に願い事を書く。稽古後、電話取材に応じ「今日七夕なんですね。全然知らなかった。(今年書く機会があれば)優勝と書いていましたね。あとは体調管理をしっかりしてコロナに負けないと」と話した。

大関として初めて臨む7月場所(19日初日、東京・両国国技館)に向けて、準備を整えている。大関用に化粧まわしを2本新調。1本は昨年12月に発足した朝乃山東京後援会から贈られた。「(色は)白ですね。龍の絵が描いてある。すごくいいデザインかなと思っている」。稽古も順調で、6月から毎日10番以上取っており「(7月は)6月の稽古よりも一段階気合が入ります」。相撲を取る相手は部屋の幕下。「幕下のホープが何人かいる。そういう人を関取にあげるのも自分の役目」と、大関としての責任感も強まっている。

地位も上がって4月から月給も上がり「やったーという感じですね。子どもみたいな反応でしたね」とおどけてみせた。給料が増えたこともあり人気ソファ「ヨギボー」のダブルを3万円で購入。「人を駄目にするソファ。人を駄目にするクッションですね。買ったときは布団にダイビングするんじゃなくてヨギボーにダイビングしてました」と、納得のいく買い物だったようだ。

昨年12月に冬巡業で訪れた熊本県人吉市が豪雨に見舞われている。「巡業開催したところがこういう被害があったのは心配ですね。自分らが何かできればやりたいですね」と憂慮した。【佐藤礼征】