三段目は東20枚目の北天海(21=尾上)が埼玉栄高の1年後輩、二本柳(阿武松)を引き落とし、7戦全勝で優勝した。

立ち合いから頭をつけての主導権争い。「絶対に引かないと思ってやりました」。最後は引き技も、圧力をかけ続けて勝利をものにした。「(優勝は)意識していた。緊張したけど勝ってよかった」とホッとした表情を見せた。

モンゴル出身で元幕内貴ノ岩のおい。おじさんからは今年1月、初場所で勝ち越した後に激励の電話をもらったという。

来場所は幕下昇進が確実。「体を増やして稽古して力をつけないと。簡単には勝てない。立ち合いが遅くて軽いんで強くしたい」と明確に課題と目標を口にした。