肋骨骨折から復帰を果たした幕内の阿武咲(26=阿武松)が8日、盟友錦富士との対戦を心待ちにした。名古屋場所(10日初日、ドルフィンズアリーナ)を前に電話取材に応じ、「(錦富士は)高校の同級生。昔から何十回もやっているので、うれしい気持ちですよね」と話した。
この日は所属する阿武松部屋の稽古に参加。幕下以下相手計3人に対して22勝3敗。先場所のけがからの復調ぶりを土俵上でうかがわせ「やれることはしっかりやってきた」と自信をのぞかせた。
人生初めての骨折に見舞われたのは、夏場所5日目の貴景勝戦。「下にいた力士が押さえようとした時に、(相手の)膝に思いっきり脇腹を打って。内臓に刺さったらやばい感じだったので休みました」と阿武咲。当初は想像を超える痛みにもん絶する日々。「最初は横になれなくて、座った状態じゃないと痛かった。せき、くしゃみ、笑ったりとかでも振動がきて痛くて。横になれないので座って寝たこともありました」と振り返る。
徐々に復調し、6月の出稽古解禁期間の当たりからは相撲が取れるまでに回復。一時は10キロほど落ちた体重も戻り、現在は160キロ。本人も納得の仕上がり。あとは土俵の上で結果を出すだけだ。
名古屋場所で新入幕を果たした錦富士(25=伊勢ケ浜)は同じ青森県出身で、三本木農高時代の同期。当時寮生活だった阿武咲に対し、錦富士は自宅から通学。家に招かれて泊まったこともあるといい「気分転換させてもらいましたね。隆聖(=錦富士)のお母さんにはお世話になりました」と感謝する。
土俵の上で対戦となれば、「相手が誰だろうと関係ない」ときっぱり言った。名古屋場所に向けて「感謝の気持ちを持ちながら、一番一番集中して思い切って相撲を取れればと思います」と意気込みを見せた。

