霧馬山改め、新大関霧島(27=陸奥)が誕生した。日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開き、関脇霧馬山の大関昇進を満場一致で決めた。モンゴル出身としては2015年夏場後の照ノ富士以来6人目。大関の地位とは、月給、待遇などを探った。

<大関アラカルト>

◆江戸時代は最高位 1699年(元禄12)5月の京都興行で初めて番付に「大関」の文字が載る。1890年(明23)3月に横綱昇進した第16代西ノ海までは、横綱免許を授与された力士でも番付には「大関」と記載された。

◆月給 横綱の300万円に次ぐ250万円。三役(関脇、小結)より70万円増。

◆安泰 69年名古屋場所からは2場所連続負け越さない限り陥落せず、関脇に陥落しても翌場所10勝以上で復帰可。

◆待遇 海外渡航はファーストクラス。新幹線はグリーン席。車での場所入りは地下駐車場まで乗り入れ可。化粧まわしも関脇以下では禁じられている紫色が使える。

◆引退後 協会に残るためには年寄名跡が必要だが、元大関は現役のしこ名で3年間、年寄として協会に残ることができ、日本国籍取得者は委員待遇として「年寄」の上位に置かれる。