綱とりの大関豊昇龍(25=立浪)が、初日から3連勝を飾った。小結若隆景を立ち合いから突き放し。何もさせず一気に突き出す完勝を飾った。
若隆景には十両土俵を含めて、取組前まで4勝8敗。第1関門と目された難敵を退け、今場所後の横綱昇進への勢いを加速させる白星を手にした。
先場所は千秋楽相星決戦の末、大関琴桜に敗れて13勝2敗の優勝次点だった。今場所は、琴桜とともに綱とりの位置付け。ただ、優勝に準ずる成績でも横綱昇進の可能性がある琴桜に対し、豊昇龍は優勝が絶対条件といえる。平成以降に誕生した11人の横綱で、昇進直前に2場所連続で優勝を逃した例はない。23年名古屋場所以来、2度目の優勝だけを狙っている。
前日2日目は、くせ者の前頭翔猿を寄り倒した。取組後は「とにかく(まわしを)つかもうと思って。集中してよかった」と笑顔を浮かべることなく、逆に表情を引き締めていた。
綱とりのライバル、大関琴桜が2日目に初黒星を喫したが「自分は自分。自分のことをしっかり考えて、周りのことは何も考えていない」とキッパリ。4日目は、十両土俵を含めて過去6勝3敗の前頭隆の勝と顔を合わせる。

