最速&最重量で綱とりに挑む。日本相撲協会は4月30日、十両以上の力士の最新の身長と体重を発表。大関大の里(24=二所ノ関)は身長が192センチで、体重は前回測定した春場所前よりも8キロ増、初の幕内最重量となる191キロだった。春場所で3度目の優勝を飾り、初めて横綱昇進が懸かる夏場所(11日初日)に向け、この日は会場の東京・両国国技館で会見。幕下10枚目格付け出しの初土俵から、所要13場所という昭和以降、最速での横綱昇進への意欲を隠さなかった。
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初の綱とり場所を前に、まさに一回り大きくなっていた。192センチの長身に加え、大の里は約2カ月前より、体重が8キロも増えていた。幕内の平均体重が157・1キロと、全体では前回計測時よりも0・3キロ減っている中、この間の増量もトップ。前回トップの前頭錦木が、変わらず186キロで5キロ差の2位に退けた。関取衆としても200キロの剣翔、195キロの水戸龍という十両2人に次いで3番目の重さ。持ち前の圧力に磨きがかかるのは必至だ。
この日の会見では、覚悟を決めて腹をくくった発言が目立った。初の綱とりには「それに近づけるように一生懸命、頑張りたい」と力説。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)からは「強い人がなるのが大関。横綱というものは、そう簡単になれるようなものじゃない」と言われていることを明かした。大関昇進前から「横綱とは」との教えを受けていたことも告白。綱とりを運命ととらえ「たくさん勉強して頑張りたい。限られた時間で、最善の準備をして初日に挑めるように」と目にも力が入った。
今場所後、初土俵から所要13場所で横綱に昇進すれば、昭和以降の横綱として最速で昇進した羽黒山、照国の同16場所を上回る。同時にそれは、年6場所制となった1958年以降の新入幕からの所要も「昭和の大横綱」大鵬の11場所を上回る9場所となる。規格外の体で、前代未聞の記録を打ち立てようとしている。
ただ「深く考えすぎず、いつも通りに。『棚からぼた餅』じゃないけど、降ってくるものだと思って」と日々、全力で取ることだけ考えている。過去2度優勝した翌場所は、ともに9勝6敗にとどまり「3回目は失敗しないぞ、という気持ちを持って」ときっぱり。“三度目の正直”で、初の2場所連続優勝を果たし、吉報を待つ。【高田文太】

