日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で理事会を開き、27年の初場所から優勝賞金、力士の給与や手当を改定すると発表した。
来年1月から、力士の待遇が大きく変わる。好調な入場券収入やグッズ売り上げなどで、前年度の日本相撲協会は約13億円の黒字。それを還元する形。最も大きな変更は幕内の優勝賞金。現行の1000万円から2000万円に倍増される。十両も200万円から300万円、幕下も50万円から70万円に増加。また三賞の賞金も200万円から300万円に大きく増える。
賞金の改定は1994年以来33年ぶり。力士全体の待遇改善が目的となる。前回、幕内優勝賞金500万円から1000万円に倍増させており、今回も倍増。広報部長の藤島親方(元大関武双山)は、以前から協議されていたとして「物価が高騰する中、力士の待遇が据え置きになっていた。他競技とも比べて、幕内優勝は2000万円の値打ちはある」と説明した。
賞金だけでなく、給与も大きく改定。関取給与は、19年以来8年ぶりに変わる。10%前後の増額を目安として、横綱は300万円から330万円に、大関は250万円から275万円に増額。場所ごとに支給される養成員の手当も6~9%増え、幕下は16万5000円から18万円にアップする。藤島親方は、力士にとって「励みになる」とプラスの要因を説く。土俵に好影響を与えることは間違いない。【飯岡大暉】
○…東京と大阪場所の入場料を7年ぶりに改定する。東京はこれまでの「平日」「土日祝」に新しく「14日目・千秋楽」を加えた3段階の値付け。従来の最高額は、たまり席2万円で全日程一律だったが、来年初場所から平日2万5000円、土日祝2万7500円、14日目千秋楽は3万円に設定する。藤島親方は「負担をかけることになるが、相撲と館内の充実度でお応えする」と説明。東京のマス席では1~2列目の「SS席」を新設。増益分は力士の処遇改善や健康管理、国技館の維持などに反映させる。名古屋と九州の変更はない。

