NMB48の山本彩(24)が22日、大阪・オリックス劇場で、ソロツアー第2弾のファイナルを迎え、涙して満員ファン2400人に感謝。やまない「さやか」コールに感極まりながら、来年は「初シングルの発売」を約束した。

 アンコールを終えた最後のあいさつ。突然、言葉がふるえ、懸命に絞り出す山本の声が裏返る。

 「ほんとにこのツアーをやってよかった…。音楽をやってる人間としては、ペーペーなので、そんな不安をはねのけて、さらに私に自信をつけさせてくらたツアーでした。こらからも信じた道を歩いていきたい。笑顔でまた、その(次の)始まりに会えたらうれしいです」

 涙で言葉を詰まらせながらのあいさつ。いったん引っ込んだ後も、コールが響き続け「そんなに名前呼ばれたら帰れない」と、予定になかったダブルアンコールにこたえて、再び登場し、熱唱した。

 今ツアー最後のステージは2時間半を超える“熱さ”だった。自身が作った楽曲を「私の子ども」と表現。ファンから「さやかママーッ」と声援を受けると、照れながらも「まだまだ聞いてほしい思いはたくさんあるので、これからもどんどん子どもを産み落としていきます」。その「子ども」の詳細について「次は…シングルかな。まあ、私が言ってるだけですけど、有言実行の女でいたいと思います」と決意を口にした。

 約1年ぶり2枚目の最新アルバム「identity」をひっさげ、10月20日に広島で開幕した2度目の今ツアー。昨年のライブハウスからステップアップし、今年はホールツアー。7都市8公演を回り、前日から大阪公演だった。

 前日に続き、客席は満席。「(ツアー期間は)1カ月だったんですけど、いろいろ詰め込みすぎて、正直、もしかして最後はボロボロになるかなって思ってたんですけど、すごく楽しいツアーで、またひとつ成長させてもらえました」と、今ツアーを振り返った。

 NMB48加入から7年。ソロシンガーの夢を追い、昨年秋からソロとして始動。夢へ向かって着実に歩を進めてきた。自らを「石橋はしっかりたたかないと渡れないタイプ」と表現し、昨秋、今秋と、2年連続でアルバムを発売。次の目標は「シングル」に定め、この日の公演でファンに約束。「音楽でひとつになるのは、私がやりたかったこと、なりたかった自分でもあり、来年も頑張ります。私のこれからの姿に期待していただきたい」と話していた。