48グループきっての将棋好き、SKE48鎌田菜月(21)が17日、藤井聡太五段(15)の朝日杯オープン優勝、六段昇段を「優勝おめでとうございます。先日、五段になったばかりなのに、わずか16日で六段なんて、すごい!」と祝福した。

 東京・中野サンプラザで行われたコンサート「Thank You Disney Live」に出演後、日刊スポーツの取材に答えた。

 羽生善治竜王(47)との準決勝はネットで逐一、戦況をチェックしていた。「AI(人工知能)のような指し手で勝ちました。羽生先生は、勝ちそうなときほど険しい顔をしたり、手が震えたりするんですけど、今回は厳しい局面で手が震えていました。将棋ファンもあまり見たことのない光景だったんじゃないかな」。藤井は終局後、「ほどよい緊張感の中で指すことができました」と話しており、鎌田は「そのメンタルの強さも尋常じゃないですよね」と驚いていた。

 広瀬章人八段(31)との決勝は、コンサートのリハーサルの合間に見ていたという。「コンピューター(の選局予想)が『(藤井五段の)大優勢』から『優勢』に変わったときがあったんです。でも、それが10手先に仕掛けていた作戦だと分かって、戦局がそこでガラリと変わって…」と舌を巻いた。

 この日は、平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)のフィギュアスケート男子で、羽生結弦が金メダル、宇野昌磨が銀メダルを獲得した。国内外で日本人の快挙があり、「どっちも大好き」という鎌田は大忙し。「藤井君と羽生先生との対局をネットで検索しようとしたら、羽生選手のニュースがひっかかったり、チェックする側も大変でした」と笑った。

 鎌田は元棋士の加藤一二三・九段の影響で将棋を始め、将棋歴はまだ3年と浅い。藤井とは同じ愛知県出身だが、共演について聞かれると「もちろん希望はありますけど、さすがに恐れ多いです。ファン目線でブレずに見ていきたいですね」と謙虚に話していた。