AKB48矢作萌夏(16)が、グループ史上最速となる公演デビュー8カ月でのソロコンサートを行った。

広瀬すずを思わせるキュートなルックスで、男性ファンをとりこにする一方で、マイクを持てば、見た目からは想像も付かないパワフルな歌声を披露。2000人のファンを魅了した。

オープニングから、出身地の埼玉の先輩たちに敬意を表するようなセットリストを組んだ。1曲目の「永遠プレッシャー」は、卒業生の島崎遥香のセンター曲。姉で元SKE48の有紀奈さんが初選抜入りした「意外にマンゴー」、さらに同じく埼玉出身者でOGの渡辺麻友のソロ曲「シンクロときめき」と続けた。さらに、テニスウエアで「ウィンブルドンへ連れて行って」、ナース姿で「ハート型ウイルス」と、1曲ごとに衣装を替える大忙しのステージとなった。

矢作は昨年5月に劇場デビューしたばかりの新人だーが、そのルックスと人なつこさからすぐに人気が爆発。AKB48グループトップクラスの握手会人気を誇るようになった。人気だけではない。12日に行われた「AKB48グループ歌唱力No・1決定戦」で、先輩や並み居る歌唱自慢のメンバーを押しのけ、堂々の第2位に入った。人気、実力を兼ね備えた、48グループ待望のスター候補であることを証明し、迎えた大一番だった。

昨年12月、19年の目標を「ソロコンサートを開きたい」と立てたところ、その2日後に初のソロコンサート開催がサプライズ発表され、その日のうちに研究生からチームK正規メンバーへの昇格が発表された。1月に入ってからは、12日にはチームK、13日には研究生コンサートにも出演する超多忙ぶり。まだ高校1年生で、学業とも両立させながら、このコンサートのレッスンも積んできた。

中盤は昭和アイドル風衣装で、松本伊代の「センチメンタル・ジャーニー」新田恵利の「冬のオペラグラス」なども歌ってファンを喜ばせた。

アンコール前には、同期の大盛真歩(19)がサプライズ登場した。大盛が手にしていたのは、姉有紀奈さんからの手紙。この日は都合で来場できなかったが、「私は先々月にSKE48を卒業しましたが、SKEでやりたかったこと、心残りだったことはたくさんあります。でも、妹のもえが成し遂げてくれることを期待しています」と、妹にエールを送った。姉からの心温まる言葉に、矢作は「腰が抜けちゃうよ~」とへたり込んでいた。

アンコールでは、夏に写真集が発売されることが発表された。姉の手紙に続くサプライズで、「次に何するか、忘れちゃったじゃん!」と再び驚いていた。

 

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