木村拓哉(45)と嵐の二宮和也(35)が6日、東京国際フォーラムで行われた映画「検察側の罪人」(原田真人監督、24日公開)の完成披露試写に出席し、そろって舞台あいさつに臨んだ。同作で初共演を果たし、公の場でツーショットをみせるのも初めて。

 まず主演の木村が、赤のペンライトが揺れるステージから見て右側の客席から登場した。ほぼ同時に、二宮が白のペンライトで埋まった左側の客席から現れた。2人は会場中央のステージで交差し、ガッチリ握手。さらに、軽くハグして、笑顔を見せた。4000人の観客から、大歓声を浴びた。

 木村は「この作品を皆さんにお届けできる瞬間に立ち会えて、とてもうれしいです」とあいさつ。二宮は「先輩とこうやって一緒に並んでステージに立てるっていうのは本当に貴重。皆さんも写真を撮りたいと思うんですけど、僕が一番撮りたい。でも、(スマートフォンを)楽屋に置いてあるので」と言い、木村の隣でソワソワした様子だった。

 劇中では、東京地検刑事部のエリート検事、最上毅を木村が、正義感の強い新人検事、沖野啓一郎を二宮が演じる。次第に意見がすれ違い、舌戦も繰り広げる役どころで、息の合った演技が求められる。

 二宮の印象について木村は「これはカメラの前でも皆さんの前でも、どこだとしても言えることなんですけど、一緒に作ってきて、これだけ信頼できる共演者は珍しいですし、頼りがいのある後輩です」と太鼓判を押し、二宮の肩に右手を回した。悲鳴のような大歓声を浴びながら、二宮は笑顔でピースし、「いい人生ですよね、本当に!」と大喜び。「平成の元年から30年まで、立ち位置もスタイルも変えずにトップを走り続けてきた木村拓哉という人と、1度一緒に作品を作りたいと思っていたので、このようなお言葉をいただいて感謝です」と話した。

 共演の吉高由里子(30)は「こんな『キャー』を初めて聞きました。2人の後(にあいさつするのは)やりにくい」と笑った。原田監督は「サッカーで言うと木村さんは司令塔でボランチ、二宮さんはフォワードでどんどん切り込んでいくようなタイプ」と分析した。大倉孝二(44)八嶋智人(47)音尾琢真(42)芦名星(34)らも出席した。