5人組男性歌謡グループ「純烈」のコーラスと振り付けを担当する友井雄亮(38)が、交際女性に暴力を振るい、3000万円の使い込みをするなどのトラブルを起こしていたと10日発売の週刊文春が報じている問題で、友井が11日、都内で会見を開き「僕としまして女性に方々に許されることをしていない。活動は今回、この件は僕の1件でして『純烈』のスローガンに反する行為をした。脱退し芸能界から身を引きます。引退します」と脱退と引退を宣言した。

1時間弱に及んだ友井の会見は、女性への暴力と金銭問題に関する報道を全面的に認め、謝罪を口にすることから始まった。「報道は事実でございます。ファンの皆さんの信頼を裏切った。ずるくて甘かった自分を反省し、償いながら生きていきます」と頭を下げた。

文春の直撃取材を受けたのが8日。これまでも、過去の悪行が世に明らかになることを「ヒヤヒヤしながら生きてきた」というが、最初の取材では否定した。自らの口でメンバーに事実関係を説明したのは9日。都内の所属事務所で伝えるとリーダー酒井一圭から「バカヤロー」と怒鳴られたという。この場で脱退と芸能界引退の思いも伝えたが、メンバーからの異論はまったく出なかった。

文春報道にあったA子さんへの暴力については「殴ったり蹴ったりした。自分が弱いのだと思う」。報道陣から「(暴力を振るうのは)病気で治療が必要か」と問われると「おっしゃる通りだと思う」とDV癖を認めた。16年に「誓約書」を書いたことで、いったんは2人の関係が絶たれたが、今回の報道で再びA子さんとあらためて事案を協議することになった。

B子さんの貯金を使い込んだ3000万円のうち、1700万円は競馬の馬券で消えた。「1日に何十万円も負けたことがあった。『早く借金を返さないと』と思いながらマヒしていた」と振り返った。借金は、知人からお金を借りて昨年に返済したという。C子さんとの不倫だけは「10代からの友人」と否定した。

「夢は紅白、親孝行」を掲げてきた純烈。07年からの足かけ12年の活動で、一番の思い出は「やはり念願の紅白のステージに立てたこと」と漏らした。「それに反する行動をしてどこが親孝行なんだよ。アホな息子です」と吐き捨てるように言い、母親から「やり直すように」と言われたことも明かした。

この会見をもって事務所と契約解除になった友井が再び、純烈の一員としてファンの前に立つことはない。「こういうことがあって、ステージに立って笑っていられる自信がないです」。4人になった純烈は15日に都内で記者会見を行う。