NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」(日曜午後8時)の第32回が25日に放送され、関東地区の平均視聴率が、大河ドラマ史上最低の5・0%(関西地区4・9%)だったことが26日、ビデオリサーチの調べで分かった。

同作は11日放送の第30回で関東地区の平均視聴率が5・9%と、それまでの大河ドラマ史上最低の数字を記録していた。この数字を0・9ポイント下回ってしまった。大河ドラマと重なる時間の放送枠の裏番組では、テレビ朝日系の「ポツンと一軒家」の関東地区の平均視聴率が14・4%だったが、日本テレビ系「24時間テレビ42 人と人~ともに新たな時代へ」が27・6%と高視聴率を記録した。大河への影響を与えたものと思われる。

「いだてん」放送前の、大河ドラマの平均視聴率の最低記録は12年11月18日に放送された「平清盛」の7・3%だったが、「いだてん」は、4月28日放送の第16回で7・1%を記録し、6月9日放送の第22回で6・7%、8月11日の第30回で5・9%、そして今回、第32回の5・0%と4度目の記録更新をしてしまった。

第32回は、銀メダルを獲得して帰国した前畑(上白石萌歌)を東京市長の永田秀次郎(イッセー尾形)らが落胆の声で迎え、田畑(阿部サダヲ)が選手をかばって激怒する内容だった。国民の大きすぎる期待に前畑が苦悩する様子を描いた。一方、満州事変を非難する国際世論に反発した日本は国連を脱退し、孤立し始めるが、治五郎(役所広司)らは粘り強く五輪招致を目指す様子も描いた。

◆これまでの視聴率推移

第1回が関東地区で15・5%(関西地区12・9%)

第2回は12・0%(関西地区11・5%)

第3回は13・2%(関西地区11・6%)

第4回は11・6%(関西地区12・0%)

第5回は10・2%(関西地区11・7%)

第6回は9・9%(関西地区8・0%)

第7回は9・5%(関西地区8・6%)

第8回は9・3%(関西地区7・7%)

第9回は9・7%(関西地区8・3%)

第10回は8・7%(関西地区8・6%)

第11回は8・7%(関西地区8・9%)

第12回は9・3%(関西地区8・3%)

第13回は8・5%(関西地区7・7%)

第14回は9・6%(関西地区7・4%)

第15回は8・7%(関西地区8・4%)

第16回は7・1%(関西地区8・0%)

第17回は7・7%(関西地区8・6%)

第18回は8・7%(関西地区7・2%)

第19回は8・7%(関西地区6・6%)

第20回は8・6%(関西地区7・2%)

第21回は8・5%(関西地区6・9%)

第22回は6・7%(関西地区6・0%)

第23回は6・9%(関西地区7・5%)

第24回は7・8%(関西地区7・5%)

第25回は8・6%(関西地区8・0%)

第26回は7・9%(関西地区6・5%)

第27回は7・6%(関西地区7・0%)

第28回は7・8%(関西地区5・1%)

第29回は7・8%(関西地区5・5%)

第30回は5・9%(関西地区5・2%)

第31回は7・2%(関西地区5・9%)

第32回は5・0%(関西地区4・9%)