KinKi Kids堂本光一(41)が4日、東京・帝国劇場で、主演ミュージカル「Endless SHOCK」の初日を迎えた。新キャストとして加わったKAT-TUN上田竜也(36)は“更正”ぶりをアピールし、20周年記念公演に花を添えた。

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00年に始まった「SHOCK」も20周年。キャストは半分以上変わった。堂本は「何よりも、ライバル役上田加入の変化が大きいです」と話し、「見た目がコレ(派手)ですけどね。すごく真面目にやってくれていますよ」とたたえた。昨年11月の会見では「暴れたい」と宣言していた上田も、暴れぶりについて聞かれると「『上田、更正』って書いておいてください」とアピール。笑いを誘った。

上田は当時6人組だったKAT-TUNのメンバーとともに、01年から3年間同作に出演した。やんちゃな上田らに手を焼いた堂本が、当時舞台裏で「やめちまえ!」と怒鳴ったことでも知られる。

17年ぶりの出演となった今回、昨年11月からボイストレーニングを徹底して行い、ダンスの練習を何度も繰り返した。不安な部分があると、堂本に直接頭を下げて教えを請いていたという。堂本は「上田は本当にストイックでした」と振り返った。

演出面でも、フィナーレで堂本がキャストたちに担がれる部分が変更されるなど、複数のシーンがリニューアルされた。昨年7月にジャニー喜多川氏が亡くなって以降、帝国劇場では初の同作上演。「いくつかの演出を変えたので、ジャニーさんからは『ユー、違うんだよ』と言われるかもしれませんね。帝国劇場はジャニーさんが愛した場所。きっと見てくれていると思います」と笑顔を見せた。

この日の写真撮影では、ふぉ~ゆ~越岡裕貴(33)から「笑ってよ~」とイジられた上田が「お前、いいかげんにしろよ!」とにらみつけ、堂本から「殴れ、殴れ!」とあおられる一幕も。元AKB48梅田彩佳(31)も「タツ兄(上田)は怖いと思ったんですけど、優しいんですよ」と話し、カンパニーの仲の良さを感じさせた。20年の歴史ある作品に、“更正”した上田が新たな風を吹き込む。【横山慧】

○…この日から3月31日まで、東京・日比谷シャンテで、同作の記事展が行われる。過去20年間にスポーツ新聞6紙が同作の上演本番や発表会見、インタビューなどを報じた記事300点以上を集めてパネルにして各所に展示。記事展を訪れた越岡が「全ての階に光一さんがいました」と明かすと、堂本は「それ、ウザくないかな?」と笑いを誘った上で、「ありがたいですね」と感謝していた。

◆「SHOCK」 00年11月に初演。05年から演目が現在の「Endless SHOCK」に。歌やダンス、フライング、22段の大階段落ちなどを盛り込んだショーミュージカル。初演以来全公演が前売り開始日に完売。ニューヨークの小劇場でショーを上演する若者たちの人間模様などを描く。堂本が演出を手がけ、ジャニー氏は「エターナル・プロデューサー」として名を残す。今年3月には上演1800回を迎える。