ダチョウ倶楽部が再出発した。先月11日にメンバーの上島竜兵さんが61歳の若さで急逝後、初の生番組となるニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」(月~金曜午前11時30分)に、肥後克広(59)と寺門ジモン(59)が出演した。肥後は報道陣を前に上島さんの代名詞的ギャグ「くるりんぱ」を披露。出演後は2人そろって「ヤー!」「これからも“現状維持”で頑張ります!」と高らかに宣言。上島さんとの思い出を胸に、2人で新たな一歩を踏み出す。

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上島さんの死去後、肥後とジモンにとって初の公の場となった葬儀は先月14日に行われ、竜兵会を筆頭に芸能界から上島さんを慕う多くの仲間が集まった。明るい見送り方は、上島さんの生前からの希望という。肥後は当時の話を回想しながら「本当ならおでんを入れて、ほっかむりして、竜兵会のみんなで(棺を)運んでいる時に途中で1回落とす。で、リアクションをしなくて『本当に亡くなったんだ』とみんなで悲しむ…と言ったんだけど、それはできなかった」と苦笑した。それでも、出棺の前日には妻の広川ひかる(51)に「これはある意味竜ちゃんの遺言だから、おでん入れていいか? って聞いて、『入れてください』と。おでん入れました」。ジモンも「生前に言っていたことはできなかったけど、温かいというか、みんなの気持ちが出た感じがあった」と語った。

また、映画「男はつらいよ」の寅さんと上島さんを重ねた広川のあいさつも明かし「『竜さんは寅さんが好きで』っていう話をするはずだったんだけど、だんだんごっちゃになってきて。『寅さんは私と結婚した頃は売れてなくて貧乏で…』って。ひかるちゃん、ごっちゃになってるよ!」と、笑いの絶えなかった様子を振り返った。

○…肥後は番組で「実は、純烈のオーディションに合格したんです」と報告した。肥後は上島さんの葬儀後に出した追悼コメントの中で「(ジモンと)2人で純烈のオーディションを受けます」と、メンバー募集中の男性歌謡グループへの加入をアピール。純烈リーダー酒井一圭(46)がツイッターで「合格ですよ!推すなって? 絶対推すなって? 純烈は推しますよ」と反応していた。先日、晴れて酒井と対面したことを明かした肥後は「合格ですよね? と聞いたら『合格です』と」。続けて「全部歌詞を覚えますって言ったら『メインボーカルはいるから。ジモンと肥後はコーラスだよ』って言われた」とオチを付けた。