女優酒井法子(52)が18日、都内で主演舞台「藤堂和子“ママ稼業”五十周年記念作品 ごりょんさん~親子三代ママ稼業~」(9月9~11日、東京・日本橋室町「三越劇場」)の制作発表に出席した。

「女帝」「夜王」「嬢王」「帝王」など“ネオンもの”の第一人者として知られる、倉科遼氏(72)が原作・制作総指揮を担当。九州・博多の中洲で政財界、スポーツ界、芸能界の名士が集うクラブ「ロイヤルボックス」、バー「リンドバーグ」を経営する藤堂和子ママ(77)の半生を描く。

和子ママから送られた白い着物姿の酒井は「今回、演じさせていただきます藤堂和子ママも、私も、生まれは福岡。私が育ったのは短い時間で、ママのような骨の髄から九州女じゃないけど、DNAに最後まで男の方を支えていくものがあります」。

初対面は、昨年10月に東京・内幸町の帝国ホテルで2000人を集めて開かれた、和子ママの50周年パーティーだった。酒井は「すさまじいオーラの中、優しい笑顔であいさつしていたのを覚えています。今回、三越劇場という素晴らしい舞台で演じさせていただきます。湖面をスーッと泳いでいく白鳥のようなママ。でも、水面(みなも)の下では一生懸命水をかいている。強さと葛藤を表現しながら演じていきたい。せりふ量もすさまじいものがありますけど、その分、やりがいもある。ママが生きてきた人生の中でお客さまも喜び、苦悩する。見た後に『明日、頑張ろう』と思う舞台にしたい。これから和子ママを“ほじり倒して”、ママを染み込ませて臨みたい」と話した。

物語の始まりのシーンでは、女子高生時代の和子ママを演じる酒井がセーラー服姿を披露する。「確かに皆さんが心配してくださっているのは、そこかな。不安しかないですけど、現実と非現実が混じり合った夢の舞台。時空を超えて、お客さまに耐えていただきます(笑い)。とにかく笑顔で、歯を食いしばっているところなんかみじんも見せずに華麗に働く女性。ドロドロした世界じゃなくて、その先にあるリアルな女性の強さ、温かさ、ぬくもりを感じさせてくれる舞台になればいいなと思う」と話した。

そして「『ごりょんさん』、頑張るけん、見にきんしゃい」と博多弁でPRした。

和子ママは「中洲で53年お店をやって来ました。倉科先生が、どんな風に私の人生を描いてくれるのか楽しみ。北海道から沖縄まで、数え切れない方に支えられてきました。酒井さんが私の役をやってくれるのも、喜寿になって53年やって来たことの集大成なので、彼女をバックアップして応援していきたいです」。

倉科氏は「10年前に藤堂ママが40周年パーティーを帝国ホテルで開いた時に、紹介してもらって会いました。映画は難しいけど、舞台なら出来ると話したことがあって、『先生に任せるわ』と言われてから、10年かかって実現しました。去年の年末に博多でママに舞台化を相談したら『先生、のりピーは』と言われて、年明けに酒井さんに連絡して、OKをもらいました。ママの紹介で、酒井さんというすてきな女性を主演にすることができました。最初のシーンが女子高生ですよ。酒井さんにセーラー服を着ていただくことから始めます。あとはマスコミにあまり出ていない、藤堂和子の生きざまを描きました」と話した。

他に風祭ゆき(69)と田村幸士(45)、演出家の笹浦暢大氏が出席した。