落語家桂文枝(80)が28日、所属事務所を通じ、膵(すい)がんのため、27日に亡くなった漫才師今くるよさんをしのんだ。
文枝は「悲しくて、寂しくて、会ったらいつも、うまいこと言うて持ち上げてくれて、いなくなると、ほんと寂しい」。
くるよさんと相方のいくよさんに初めて会ったのは、旧なんば花月の下手側照明室だった。劇場スタッフから「今、OLしてんねんけど漫才やりたい言うとんねん。頼むわ」と紹介を受け、当時若い女性漫才師が珍しかったこともあり、「初舞台からずっと見てきた」。
2人の印象は「正直、不器用な2人だった。まだ、くるよさんの方が器用だったかもしれない。とにかく、よく一緒に仕事した」。
仲の良かった2人の姿は文枝の目にもしっかり映っていた。「彼女の1番の良さは性格の良さだった。2人の悪口は聞いたことがない。やがて苦労の末、爆笑を取れるようになった」。
15年にいくよさんが死去。「順風満帆に見えたのに相方との別れはショックだったと思う」とくるよさんの心境を思いやった。
そして、「くるよさん、よく頑張ったね。まんはんこと、いくよさんが待ってるよ。『遅かったなぁ』と言ってるかもしれないなぁ。くるよさんも、この日を待っていたのかも。ご苦労様でした」と追悼した。



