ロックバンド爆風スランプが11日、35年ぶりの日本武道館公演「爆風スランプ2026 LIVE at日本武道館~歌え、大きな玉ねぎの下で~」を開催した。再集結から約2年、深い縁がある場所で代表曲「Runner」や、ファンクラブ投票で1位を獲得した「それから」など全24曲を響かせた。

“武道館の申し子”が帰ってきた。バンドにも会場にとっても象徴の曲「大きな玉ねぎの下で」からスタート。会場の誰もが念願の“再会”をかみしめるように聴き入り、ボーカルのサンプラザ中野くん(65)は「おかえり~! ただいま~! おめでと~!」と交差する感情を放出。「長い間留守にしてすまなかったぜ、武道館!」。ブランクの末の7度目の“帰宅”に拍手が降り注いだ。

ロック聖地で一夜限りのステージ。「チャンホン(台風15号)まで来てくれている」としたが、豪華ゲストも到来。「東京ラテン系セニョリータ」の振り付けを担当したラッキィ池田(66)、サンプラザ中野くんの大学の後輩にあたる小島よしお(45)とコラボステージを展開し、楽曲提供した縁がある小泉今日子(60)はオープニングナレーションを務め、花を添えた。

平均年齢は66歳。年は重ねてもロックへの情熱は変わらないどころか、より熱を帯びた。「世直しロックンロール」では、がなり声で「世直し!」と熱いメッセージも飛び交い、靴をくわえて頭を振るパフォーマンスが恒例だった「ほら、アホになる」はアイテムは靴からスリッパへ現代版にアレンジ。「武道館をアホの聖地にしたいんじゃ~!」とギターのパッパラー河合(65)はペットボトルの水を頭からかぶり、サンプラザ中野くんはスリッパをくわえてヘッドバンキング。全身全霊、時々シュールに会場をあおった。

ライブのラストは再び「大きな玉ねぎの下で」を選曲。「この曲のおかげで武道館と強いつながりを感じて、勝手に武道館に一番愛されているバンドだと思っています」。他の選択肢はなかった、といっても過言ではない締めくくりとなった。

ライブ最終盤には、来年に全国5都市をまわるZeppツアーの開催決定も発表。「今日をもちまして爆風スランプは終わらない、です!」といま一度、宣言。4人で手をつなぎ「またやろうぜ~、ありがとね!」。熱いメッセージを全国へ届け続ける。