政界地獄耳

【政界地獄耳】「核持つべき」発言、高市首相対米2失点 来年まで野ざらしの野党もだらしない

★大手記者15人ほどが、こぞって聞いていた首相官邸の核軍縮・不拡散問題担当の「核を持つべきだ」発言は、発言も発言者の肩書もちらちらと報道され、与野党から「罷免・更迭すべき」との声が上がるものの、結局は個人が特定されないとして官邸はどこ吹く風だ。野党もだらしない。連日、「説明せよ」と言い続ければメディアも無視できないが、国会閉会後の発言だったこともあって年末の地元行事に追われ、東京の出来事は関係ないと来年1月23日の国会召集まで野ざらしということか。

★この発言が首相・高市早苗、元防衛相で官房長官・木原稔のすり合わせで行われたのではないかと自民党内ではうわさが絶えない。その土壌は、今夏の参院選での参政党候補による「原爆は安上がり」との街頭発言。2006年、第1次安倍内閣発足直後、当時の自民党政調会長・故中川昭一が「憲法でも核保有は禁止されていない。核があることによって(他国に)攻められる可能性が低くなる。あるいはやればやりかえすという論理は当然あり得る。議論は当然あっていい」と発言。続けて当時の外相・麻生太郎が「政党の議論は妨げない」「ひとつの考え方として、いろいろ議論をしておくことは大事なことだ」と発言し大騒ぎになった。この時は連立を組む公明党、野党やメディアの猛反発で終息した。

★安倍内閣のまねを好む高市は、公明党が連立から離脱、対中関係がぎくしゃくしている今こそ世論がついてくると確信し、画策したのではないかという憶測だ。だが援護射撃をしてくれると思った米国がどうもつれない。19日、米国務省報道担当官は「日本は核不拡散および核軍備管理の推進において世界的なリーダーであり、米国にとって重要なパートナーだ」「米国は日本を含む同盟国を守るため、世界で最も強固で、信頼性が高く、近代的な核抑止力を維持する」とし、米マルコ・ルビオ国務長官も「日本との強固な同盟関係を継続すると同時に、中国共産党や政府と協力する生産的な方法を探し続けることができると強く確信している」とした。行間から「クリスマス休暇前に余計なこと言いやがって」との意味合いが読み取れ、米国の不快感が伝わる。対中失言と共に高市は対米2失点だ。(K)※敬称略

政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

おすすめ情報PR

社会ニュースランキング