★24日、英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)によれば、今月14日、15日に中国・北京で行われた米中首脳会談で習近平国家主席がドナルド・トランプ大統領に日本の「再軍備化」を話題にし、首相・高市早苗を強く非難していたと報じた。習は声を荒らげて興奮した様子を見せ、米側の同席者を驚かせた。複数の関係者は同紙に、習の対日非難が2日間の会談で「最も緊迫した場面」だったという。トランプは日本の防衛力強化などを説明し理解を求めたという。
★20日に北京で行われたの中ロ首脳会談の共同声明で、習は「日本の急速な再軍備路線は、地域の平和と安定に深刻な脅威をもたらしている」「日本に対し新たな軍国主義と再軍備を放棄するよう求める」「非核三原則の見直し」などの動きを「挑発的行為」とし、歴史的な反省を欠いた「軍国主義の再来」と厳しく訴えた。相次いで中米、中ロと北京詣でが続き、6月上旬までには習が平壌を訪問し、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記と会談することも報じられている。外交の中心が北京に移りつつある。また中朝首脳会談も含めて明確な日本包囲網が敷かれつつあることがわかる。
★英シンクタンク国際戦略研究所(IISS)の調査によれば、24年に84カ国の首脳が中国を訪問したとされ、G7、EU、NATO、OECD諸国の首脳の北京詣では拍車がかかっている。元民主党議員で財務副大臣を歴任したオックスフォード大学政治国際問題研究所客員研究フェローの藤田幸久はネットに「日本以外のG7のすべて、国連事務総長、EU諸機関、NATO、世界銀行、国際通貨基金(IMF)、世界貿易機関(WTO)のトップも訪問している。こうした中で、日本からの近年の訪中は、11年の首相・野田佳彦と、18年の首相・安倍晋三のみとなる。他方、中国からの訪日は、18年の李克強首相と08年の胡錦濤国家主席のみ。戦後の日本の国際社会復帰に貢献したフランク・ブックマン博士が述べた『一国の最大の安全保障は隣国の尊敬と感謝を勝ちとることにある』を、改めて痛感する」と記している。(K)※敬称略


