ベルギーを公式訪問中の天皇陛下は24日午後(日本時間24日夜)、フィリップ国王と共に中部ルーベンにあるルーベン大を視察された。第1次大戦中に破壊された図書館は1921年の昭和天皇の訪問が後押しとなり、日本の支援で再建された。陛下は日本寄贈の本を見て回り、学生らと交流した。

陛下は、図書館のテーブルに並べられた「日本書紀」や「栄花物語」などをじっくりと眺めた。約100年前に当時の宮内省が寄贈した印字があり、驚いた様子だった。焼け落ちた旧図書館を昭和天皇が訪れた際の写真パネルの説明も受けた。

日本について学ぶベルギーの学生と日本語で懇談し「どういうきっかけで興味を持ったのですか」と尋ねていた。

視察後は厳しい暑さの中、外に集まった人たちに国王と歩み寄り「どうぞお元気で」と笑顔で声をかけた。

これに先立ち、半導体分野で世界的に有名な研究機関「imec(アイメック)」にも足を運び、日本人研究者らと懇談した。

現地日程の最終日の25日、陛下と皇后さまは首都ブリュッセルのラーケン宮でフィリップ国王夫妻と会い、別れを惜しんだ。庭園を散策しながら会話を弾ませ、一緒に写真に納まった。最後に陛下は国王と固い握手を交わし、皇后さまはマチルド王妃とチークキスをして「とても特別でした」と笑顔で伝えた。

両陛下はその後、日本大使公邸で日本とゆかりのあるベルギー人らと懇談した。25日午後、帰国の途に就く。(共同)

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