富士山(3776メートル)の山梨県側登山道「吉田ルート」が1日、山開きした。山頂は好天に恵まれ、午前4時半ごろ、雲の合間からくっきりと御来光が差すと、観光客は疲れた表情を一変させ、カメラを構えた。
オーストラリアから中央大に留学しているジャスパー・オバロールさん(26)は「台風の影響でぎりぎりまで登山を迷った。空が晴れてうれしい」と笑顔だった。地震や台風の直後だが、頂上付近の山小屋の男性スタッフは登山客について「思ったよりも多かった」と話した。
静岡県側でも午前9時半ごろ「須走ルート」が山開き。道開きの神に扮した男性がしめ縄を断ち切り、開山が宣言されると待ちわびた登山者が次々と入っていった。神奈川県大和市から訪れた米国籍のジオワン・ロペスさん(31)は「初めて来た。坂がとても急だけど美しい景色で、この日に来て良かった」と話した。
静岡側3ルートは例年10日に山開きしていたが、今年から須走のみ1日に前倒しに。慣例で、6月30日の登山は吉田ルートからに限られた。
山梨県は今年から、吉田ルート5合目登山口に入山料4000円を支払うためのセルフレジを2台導入し、混雑緩和を図った。山頂エリアに配置する指導員は24時間体制に強化した。
閉山は、吉田ルート、静岡側3ルートともに9月10日。富士山の噴火警戒レベルは1の「活火山であることに留意」。(共同)

