藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・棋王・王将=23)がタイトル戦初登場の服部慎一郎七段(26)の挑戦を受ける、ヒューリック杯第97期棋聖戦5番勝負第3局が1日、静岡県沼津市「沼津御用邸東附属邸第1学問所」で行われ、先手の藤井が服部を下し、シリーズ対戦成績を3勝0敗とし、タイトルを防衛し、7連覇を達成した。服部はタイトル戦初勝利に届かなかった。

後がない服部は藤井の得意戦法「角換わり」を受けて立ち、作戦通りの右玉に構えた。4筋から仕掛けた藤井に対し、服部は4筋に飛車を回して応戦。終盤にリードを奪われた後も粘りを見せたが、最後は投了に追い込まれた。

シリーズ3連敗で初のタイトル戦を終えた服部は「難しい戦いで、もう少し方針を固めないといけなかった」と振り返った。

初のタイトル戦については、「貴重な経験だった。開幕1カ月前、開幕後の1カ月間も将棋に取り組み、将棋漬けの日々だった。結果は残念だが、充実していた」と語った。

富山県出身の26歳。棋士仲間からは親しみを込めて「ハットリくん」と呼ばれる。シリーズを振り返り、「力不足だったと感じています」と話した。