サイバー攻撃を受けてシステム障害を起こしたニチレイに対し、「ランサムハウス」と呼ばれるハッカー集団がインターネットのダークウェブ上に犯行声明を出したことが21日、セキュリティー関係者への取材で分かった。ランサムハウスはロシア系とされ、身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」を常用することで知られる。

セキュリティー会社S&Jの三輪信雄社長が21日夜に声明を確認した。ランサムハウスは企業から顧客情報などを盗み、脅迫する手法が特徴だという。同集団は声明で、ニチレイからの連絡を待っていると訴え、機密データの流出を望まないならば連絡するよう経営層に求めた。

ニチレイは22日、ハッカー集団による犯行声明を把握しているとした上で「警察や関係機関と連携し、対応を進める」とコメントした。身代金を要求されているかどうかなどのサイバー攻撃の詳細は「情報開示を差し控える」とした。被害を受けたサーバーの一部には個人情報が保管されており、対象者に通知しているという。

ランサムハウスは、昨年10月にサイバー攻撃を受けて物流機能が停止した通販大手アスクルに対しても攻撃を主張していた。

また日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)は22日、全店舗で通常営業を再開したと発表した。システム障害の影響で営業時間短縮などの対応を取っていたが、食材の納品体制が整ったという。

ニチレイは、不正アクセスによるシステム障害が発生したと13日に発表。冷蔵倉庫の入出庫業務に支障が生じ、外食や小売業など幅広い顧客に影響が及んだ。17日から業務を順次再開している。(共同)