和服姿のトップ棋士12人が全国を転戦して公開対局で行う、「2026年度将棋日本シリーズJTプロ公式戦(JT杯=優勝賞金500万円、準優勝150万円)」の2回戦第1局、伊藤匠2冠(叡王・王座、23)対斎藤慎太郎八段(33)戦が8日、札幌市「札幌コンベンションセンター」で行われた。構想力が問われる相掛かりの中盤から、終盤はスピード勝負のすさまじい切り合いとなった対局は、97手で先手の斎藤が鮮やかに寄せ切った。

この両者は昨年と今年の叡王戦5番勝負で激突。2回とも最終第5局までもつれる接戦の末、2年連続して3勝2敗で伊藤が防衛している。

北海道での対局は初めてという斎藤は、ベスト4進出一番乗り。「終始難しい将棋でしたが、集中して指せたと思います」とホッとした様子だった。敗れた伊藤は「序盤で作戦負けしたと感じて、くらいついていった。途中はチャンスがありそうかなと思っていた。もう少しうまい手段を探したかったです。攻め合いでは足りないと思っていました」と残念そうだった。

次の2回戦は8月22日に、金沢市「石川県産業展示館」で佐々木勇気八段対近藤誠也八段が行われる。

JT杯の持ち時間は各10分。これを使い切ると1手30秒の秒読みで、ただし1分単位で合計5回の考慮時間がある早指し戦。