将棋の第11期叡王戦を制した伊藤匠叡王(王座=23)の就位式が4日、東京都港区の明治記念館で行われた。今期は、前期に続いて斎藤慎太郎八段の挑戦を受けた。5番勝負は最終局までもつれた末に3勝2敗で防衛し、3連覇を果たした。伊藤は第9期で藤井聡太叡王(当時)に、第10期で斎藤にそれぞれ3勝2敗で勝っている。今期もしぶとさを見せた。

謝辞では、「2連勝して調子のいいスタートとなったが、あと1勝が遠かった。1日1日、感情の揺れ動きが大きかった。どう向き合っていくかは、今後の課題だと思っております。自分なりに試行錯誤しながら取り組んでいきたいと思います。これを励みによりよい将棋を1局1局お見せできるように精いっぱい取り組んでいきたいと思います」と述べていた。

今月2日には初防衛を目指して広瀬章人九段の挑戦を受ける、第74期王座戦5番勝負第1局が神奈川県秦野市「元湯陣屋」で行われ、初戦は黒星だった。藤井王位に挑戦している、伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦7番勝負は現在2勝3敗で、第6局が来週8、9日に王座戦の開幕局と同じ場所で行われる。

伊藤は叡王戦で最終局までもつれて3連勝、昨年の王座戦も最終局の末に制した。最後に笑う「ミスター・フルセット」。気分を入れ替えて、王位戦でも最終7局(28、29日、甲府市「常磐ホテル」)へと望みをつなぎたい。