大柄の2人が、示し合わせたかのような同じ紺のスーツに紫のネクタイ姿で並んだ。ワシントンで24日開かれた米中首脳会談で、トランプ大統領はホワイトハウス南庭に駐機させてあった大統領専用ヘリコプター「マリーンワン」の内部に習近平国家主席を案内するなど、親密さを演出した。

米大統領がマリーンワンに中国の指導者を招き入れるのは異例とみられる。トランプ氏は機内を見せた後、自身主導で整備した南庭のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)についても説明。手ぶりを交えて熱心に解説したが、習氏が戸惑う表情を見せる一幕もあった。

ヘリパッドは21日に正式運用が始まった。花こう岩が使われ、ホワイトハウスの紋章が施されている。トランプ氏は待ち構えていた記者団に対し、習氏について「石の専門家でもあり、花こう岩が好きだ」と語った。

首脳会談に先立つ歓迎式典のあいさつでトランプ氏は「2016年の初当選以来、習氏と私は友情を築いてきた」とアピール。習氏も「米中関係という大船のかじ取りを共に担ってきた」と応じた。

トランプ政権の一部メディア排除に反発した米主要テレビ各局は式典の撮影や中継をボイコットしたが、中国国営メディアは中継した。トランプ氏は会談冒頭、中国には友好的な記者団がいると冗談を飛ばした。

トランプ氏はホワイトハウス西棟の歴代大統領を紹介するコーナーに習氏を案内し、自動署名装置「オートペン」を多用したバイデン前大統領をやゆするため、肖像画に代わって展示したオートペンの写真を見せた。

習氏は人民服に着替えて夕食会に出席。「半年足らずで米中首脳が相互訪問し、両国の歴史に新たな一ページを刻んだ」と誇った。トランプ氏は今年5月に訪中している。(共同)