国土交通省は6日、冠水の危険度に応じて全国のアンダーパスを4段階に分類し、最もリスクの高い箇所では、遠隔操作できる遮断機を設置するといった指針をまとめた。8月の千葉県の豪雨で車両が水没して死者が出たことを踏まえ、自治体などの道路管理者に必要な対策を講じてもらう。アンダーパスは、道路や鉄道と立体交差するため、高さが急激に低くなっている道路区間。全国に約3800カ所あり、うち約3700は自治体が管理している。
指針では、予防的な事前通行規制、車両進入防止対策、排水機能の確保などを組み合わせた「多重防御」を進めるとした。井林辰憲国交相は6日の記者会見で「全国の道路管理者に周知し、実効性のある対策を速やかに講じる。予算の要望があれば事業の進捗状況に応じて総合的に支援する」と話した。
4段階の区分は地形や過去の事故発生状況などに基づき道路管理者が個別に判断するとし、国交省はそれぞれの区分で実施すべき対策をまとめた。最もリスクの高い箇所では、遠隔遮断機や冠水を感知して作動する自動遮断機を設置。レベル4相当の防災気象情報が発表された場合や、1時間雨量が一定量に達した場合に、予防的な事前通行規制を実施してもらう。区分にかかわらず赤色灯の設置も求める。
アンダーパスを巡っては、千葉県の豪雨のほか、9月にも福島県いわき市の市道区間で死亡事故が起きている。国交省は、国道のアンダーパスのうち冠水リスクが高い地点で大雨が予想される場合の予防的な通行止め規制を導入している。(共同)

