簗和生農相は7日、農林水産省内で開いた記者会見で「農林水産行政の推進へ全力で取り組む」と述べ、辞任を改めて否定した。首長が衆院選で対立候補を支援した栃木県那須烏山市と那珂川町の道路予算をカットしたとの自身の発言に関し「お騒がせしたことをおわびする」と謝罪。一方で、国土交通省へ照会した内容は「明確に覚えているわけではない」と述べるにとどめた。
照会先である国交副大臣(当時)の佐々木紀首相補佐官とは「同じ議員同士としてさまざまな場面でやりとりがあり、通常の形で話をしてくれた」と語った。これに関連し、佐々木氏は7日、記者団の取材に応じ、簗氏から道路予算の照会を受けたが、予算削減の働きかけはなかったと強調。道路予算の配分に関し、国会議員の意向が影響する性質になく、簗氏の照会による影響はなかったとの認識を示した。
簗氏の記者会見は、国土交通省が6日に調査結果を公表したことを受け、記者団が開催を申し入れていた。簗氏は2月の衆院選後、2市町の予算配分を国交省に問い合わせた理由について「地元の支持者から関心の声があったので確認した」と説明した。予算の減額圧力に関しては「働きかけはしていない」と改めて否定した。
国交省によると、簗氏が問い合わせたのは2026年度の配分額が決まる前の2月中旬ごろで、配分が確定する前の場合には公平性に疑義が生じる。簗氏は、同時期に地元から関心の声があったため「そのままつないだ。作業中であることは知らなかった。結果を知りたかった」と釈明した。
簗氏は5月、栃木県大田原市で開かれた非公開の自民党会合で「那須烏山市、那珂川町の道路予算は大幅にカットした」と発言した。(共同)

