簗和生(やな・かずお)農相の「予算カット」発言問題をめぐり、2月の衆院選で首長が簗氏を支援しなかった地元自治体のひとつに名のあがった栃木・那須烏山市が6日、市長名義の声明を公開。全国から「励ましの言葉」の他、「お叱りの言葉」「質問」が殺到し日常業務に支障を来しているとして、自粛を呼びかけた。
川俣純子市長は、簗氏の問題発覚後の市の状況を報告。「全国各地から『励ましの言葉』をはじめ、『お叱りの言葉』や『ご質問』等のお電話等が殺到し、日常業務に支障を来しております」と明かし「本市職員が本来の使命である市民サービスの提供を滞りなく行えるよう、静かに見守っていただけたら有難いと存じます」と呼びかけた。
簗氏は衆院選で自身を支援しなかった地元自治体の那須烏山市、那珂川町の実名をあげ、道路予算を「大幅にカットした」との発言が報じられ問題化した。5日に発言が自身のものと認めて撤回し謝罪。国交省に問い合わせをしたことも認めたが、働きかけは「ない」と説明していた。国交省は6日に会見を開き調査結果を公表。予算成立前の2月に簗氏から、当時の佐々木紀国交副大臣と黒田昌義官房長に照会があったとし、黒田氏は「はっきりと覚えていないが、働きかけや圧力はなかったと思う」などと説明したとしている。実際に2市町の交付金は減額となっている一方、簗氏を応援した首長がいる2市町の交付金については増額されたことも判明している。
▼全文
~全国の皆様への市長からのお願い~
全国の皆様へ
本市につきましては、簗農林水産大臣の予算カットの発言に起因して、全国の皆様が知るところとなっております。
このため、全国各地から「励ましの言葉」をはじめ、「お叱りの言葉」や「ご質問」等のお電話等が殺到し、日常業務に支障を来しております。
皆様におかれましては、本市職員が本来の使命である市民サービスの提供を滞りなく行えるよう、静かに見守っていただけたら有難いと存じます。ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
令和8年10月6日
那須烏山市長 川俣 純子

