東京都江戸川区に流れる新中川の河川敷で、自分で食べるために野生のカルガモ2羽を捕獲したとして、警視庁葛西署は1日、鳥獣保護法違反の疑いで江戸川区在住のベトナム国籍の男性会社員(32)を書類送検した。男性は調べに対し、日本の食事が口に合わなかったと説明し「自分で捕まえて調理しようと思った」と容疑を認めている。

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ベトナム料理では、カモは肉の中で豚肉に次いで食べられるという。都内のベトナム料理店によると、焼いたり鍋にするほか、ゆでた肉とゆで汁で調理した白米を盛って食べる「コムガー」、米粉の麺と鶏肉を煮た温かい麺料理「フォーガー」の具にも使うという。

店員は「から揚げにして食べることもある」と説明した。千葉県のベトナム料理店の店員は「カモと呼んでいるが、アヒルの肉のケースもある」と語った。

近年、来日するベトナム人は増えている。日本企業が技能実習生の受け入れを増やしていることなども背景にあり、外務省の統計によると、在留ベトナム人は17年10月現在で16年末比約3割増の26万2405人に達している。