国際オリンピック委員会(IOC)委員で国際体操連盟(FIG)会長の渡辺守成氏(60)が21日、都内のイベントで日本オリンピック委員会(JOC)新会長について言及した。

竹田恒和会長(71)が19日に6月の退任を表明したことで注目が集まる後任を「最優先はインテグリティ(高潔性)」とし、候補として名があがる山下泰裕氏(61)について「国民栄誉賞で、まじめな人。サポートしたい」と前向きに話した。

退任表明直前に連絡を受けた竹田会長について「功績はすばらしいが、致し方ない」。同会長はIOC委員も退く意向のため、唯一の日本人IOC委員として「責任は重大。IOCと大会組織委員会の橋渡しをしないと」と話した。自身の出身である日本体操連盟も含め昨年から相次いだ競技団体の不祥事について「スポーツ界と一般の常識が離れている。せめて同じレベルに」とスポーツ界の組織改革を訴えていた。