将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(16)が15日、大阪市の関西将棋会館で指された第45期棋王戦1次予選で牧野光則五段(31)を139手で破り、予選8組決勝に進出した。19年度の成績は4戦全勝(未放映のテレビ対局を除く)。

終盤にリードを広げ、熱戦を制した藤井は「途中、こちらから動くのが難しくなり、際どい将棋だった」と振り返った。棋王のタイトルは渡辺明棋王(35)が12年度から保持している。予選トーナメントを勝ち抜いた8人が、シード者と本戦トーナメント(T)で戦う。藤井はあと1勝で3期連続の本戦Tに進出となる。同組決勝では都成竜馬五段(29)と戦う。

「過去2回は本戦の初戦で敗れているので、それよりももっと上を目指したい」。大きな目標はタイトル獲得だ。タイトル挑戦の最年少記録は屋敷伸之九段(47)の17歳10カ月。獲得は屋敷の18歳6カ月。7月に17歳になる藤井の挑戦が続く。