大体大(大阪・熊取町)は8日、新型コロナウイルスの大学生への影響調査の結果(速報値)を発表した。

研究代表者は同大学の藤本淳也教授(54)で、調査対象は全国の大学生。回答者数は1561人だった。期間は4月1~7日で、調査方法はグーグルフォームを用いたオンライン調査。調査実施者と共同研究機関からウェブサイトやSNSを使ってURLを配信し、協力を求めたという。主な結果は以下の通り。

〈1〉回答者の特性

在籍大学は私学が94・3%、所在地は近畿が84・1%と偏りがある。

性別は男性51・7%、女性48・3%。学年は1~4年生まで、ほぼ同じ割合の回答。

〈2〉新型コロナウイルスの関連情報について

68・1%の回答者がテレビニュースやネット、SNSで関連情報を「よく見聞き」している。

〈3〉感染・感染拡大予防関連の意識と行動

感染につながる危険行動をほとんどの回答者が「理解している」が「しっかりと理解している」は29・7%。

日本政府の感染・予防対策の評価は「非常に適切」「適切」「まあ適切」の合計が35・8%。

〈4〉日常・学校生活に対する不安

全治の94%の回答者が生活全般で「感染の不安」を感じている(「非常に不安」は34・6%)。

多くの回答者が大学内の教室や各施設、部活、サークル活動において「感染の不安」を感じている。

〈5〉家族への経済的影響

大学の授業料は「親」が92・5%、「奨学金」が29・9%。

感染拡大後の家族収入は「大きく減少」の5・8%を含めて、全体の34・9%が「減少した」。

〈6〉アルバイト活動の状況と影響

通常の授業期間中にアルバイトをしている回答者は64・9%。

アルバイト先の感染予防への取り組みを50%以上が「適切」と評価しているが、「非常に適切」は8・4%。

感染拡大後のアルバイト収入は「大きく減少」の22・4%を含めて、全体の58・4%が「減少した」と回答。

〈7〉部活動、サークル活動の状況と影響

回答者の64・6%が学内の部活動やサークルなどに所属。

回答の時点で活動への大学の対策は「全面的に禁止・停止」状態の人が55・1%、「特になし」が15・3%。

所属学生の81・2%が「活動中の感染」に不安を感じている(「非常に不安」が28・6%)。