宮内庁は13日、秋篠宮家の長女眞子さま(29)と大学時代の同級生小室圭さん(29)の結婚問題について、2人の気持ちを公表した。

眞子さまは「結婚は私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です」と改めて結婚への強い思いを明かされたが、「今の時点で具体的なものをお知らせすることは難しい状況」としている。宮内庁によると、秋篠宮ご夫妻は2人の気持ちを尊重される考え。

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眞子さまは文書の公表に当たり、天皇、皇后両陛下や上皇さまご夫妻に報告した。文書は755字で「さまざまな理由からこの結婚について否定的に考えている方がいらっしゃることも承知しております。しかし、私たちにとっては、お互いこそが幸せな時も不幸せな時も寄り添い合えるかけがえのない存在であり、結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です」と、眞子さまは変わらない強い思いを明かした。

ただ、結納にあたる「納采の儀」など結婚に向けての具体的な予定については「今の時点で具体的なものをお知らせすることは難しい状況」とした上で、「私たちそれぞれが自身の家族とも相談をしながら進んでまいりたいと思っております」と記した。宮内庁は、秋篠宮ご夫妻は2人の気持ちを尊重されると説明している。

2人の婚約は17年9月に内定した。同年11月、翌18年11月の挙式が発表されたが、小室さんの母親と元婚約者の金銭トラブルが週刊誌で相次いで報道され、「納采の儀」を1カ月後に控えた18年2月、宮内庁は天皇の代替わりに伴う儀式が終了する20年まで延期すると発表した。その際、眞子さまは「十分な準備を行う時間的余裕がないことを認識するようになりました」と2人の気持ちを明かしている。

小室さんは18年8月、3年の予定でニューヨークのロースクールに留学するため、渡米した。秋篠宮さまは同年11月の誕生日会見で「多くの人が納得し、喜んでくれる状況にならなければ納采の儀を行うことはできません」「結婚したいという気持ちがあるのであれば、それ相応の対応をすべきだと思います」と金銭トラブルの解決を求めたが、小室さんは19年1月、「解決済みの事柄と理解」とする文書を公表。多くの人が納得し、喜ぶ状況に進まないため、遠距離恋愛による自然消滅を期待する声まで上がっていた。しかし、この2年3カ月、2人は会うことが1度もかなわなかったにもかかわらず、スカイプで変わらぬ思いを確認し合っていたとされる。

今回の文書は今月8日の「立皇嗣の礼」で代替わりの一連の儀式が終了したことで発表された。紀子さまは9月11日の54歳の誕生日に「長女の気持ちをできる限り尊重したい」と文書で回答している。今月30日、秋篠宮さまが55歳の誕生日会見で父としての気持ちを明かされる。