将棋の藤井聡太2冠(王位・棋聖=18)が2年ぶり3回目の優勝を目指す、「第14回朝日杯オープン戦」決勝の三浦弘行九段(46)戦が、11日午後2時から東京都千代田区「有楽町朝日ホール」で始まった。対局前の振り駒で歩が5枚出て、藤井が先手で先手2六歩と飛車先の歩を突いたのに対し、後手三浦は後手3四歩と角道を開けてスタートした。

藤井は準決勝で渡辺明名人(棋王・王将=36)と対戦。相掛かりからペースを握られて詰まされる寸前までいったが、渡辺が決め手を欠いて大逆転勝ちで決勝に進出した。デビュー1年目の2018年と翌年優勝し、昨年は準決勝で優勝した千田翔太七段(26)に敗れた。

対する三浦は、最低段位で初のベスト4入りしてきた西田拓也四段(29)の三間飛車を、居飛車穴熊で迎え撃った。堅陣で攻めをはね返して、初の決勝進出を決めた。今期の順位戦でA級からの陥落が決まったが96年夏の棋聖戦5番勝負で当時のタイトルをすべて保持していた羽生善治7冠から、棋聖を奪った実力者でもある。

両者は過去1勝1敗。一昨年8月のJT日本シリーズでは三浦、同年9月の王将戦挑戦者決定リーグ戦では藤井が勝っている。

持ち時間は各40分の早指し戦。通常なら公開対局で開催されるが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、無観客で行われる。決着は同日夕方の見込み。