日本維新の会の馬場伸幸共同代表は1日、立憲民主党の最高顧問の菅直人元首相に対し、菅氏が日本維新の会を創設した橋下徹氏を「(ナチス・ドイツの)ヒトラーを思い起こす」などと自身のツイッターに投稿したことに謝罪撤回を求める抗議文を提出した。

抗議文は1月26日に立憲民主党の泉健太代表宛に提出したものに「維新の『役人天国』批判に低所得者層の人達が共鳴し、支持を広げたとの分析が有力」などと、菅氏がツイッターに投稿したことも加えて「言語道断の発言」と批判した。

議員会館内にある馬場氏と菅氏の事務所は隣同士。馬場氏が訪れると、菅氏が直接応対した。馬場氏から自身宛ての抗議文を受け取った菅氏は、前日1月31日付で、すでに用意した馬場氏宛ての質問状を手渡して反論し、謝罪撤回に応じない姿勢を改めて示した。

日本維新の会は、立民側が「基本的に個人の発言」として、謝罪撤回に応じない方針を示したことから、直談判におよんだが、菅氏は徹底抗戦の構えを変えなかった。

馬場氏は「菅さんの見解と、わが党の見解とは、まったく相いれない。公式な場で公開討論会をやろうと申し入れたが菅さんから拒否をされた」と明らかにした。両者の主張は平行線で、日本維新の会VS元総理による場外バトルは非難の応酬に発展しそうだ。