東京都の小池百合子知事は23日、今年最後の定例会見で2022年の1年を振り返り、「私にとっては、安倍さんがああいう形で亡くなられたのは、衝撃以上の衝撃だった」と述べ、安倍晋三元首相の銃撃死へのショックの大きさを語った。小池氏は国会議員時代、第1次安倍政権で首相補佐官や防衛相を歴任し、知事就任後も安倍官邸を訪れるなど、交流があった。

今年1年を「(印象的な出来事が)多すぎて、ひとことでは言い尽くせない」と振り返った小池氏は、ロシアのウクライナ侵略やエネルギーの逼迫(ひっぱく)などに触れた上で、中東に縁がある観点から「サウジアラビアとロシアが手を結ぶ。これまでの絵図が大きく変わり、見たことのない絵図だった」などと指摘した。

恒例の質問「今年の漢字」については「ありすぎて難しい」とし、漢字ではなくアルファベットの「C」をあげた。新型コロナウイルスの「COVID」やさまざまな変化の「CHANGE」、中国の「CHINA」のほか、高齢者や長寿を表す「CHOJYU」などが念頭にあると語った。