千葉県佐倉市で2020年、京成電鉄線路脇の急斜面に住み着き「崖の上のポニョ」と話題になった雌のヤギ「ポニョ」(3歳)が4月に双子の雄の赤ちゃんを出産し、その双子のお披露目と命名式が3日、佐倉市の観光施設「佐倉草ぶえの丘」で行われた。

双子のヤギは4月5日に誕生。長男が「佐助(さすけ)」、次男が「草助(そうすけ)」と名付けられた。茶色がかった模様がある佐助と、真っ白な毛の草助は、大きくジャンプを繰り返したり、お母さんのポニョに寄り添ったりと、元気そうな様子をみせた。生まれた時の体重は2~2・4キロだったが、4月末にはすでに6キロになり、2匹とも順調に成長している。

名前は市が先月14日までホームページで全国から名前を募集。実に1400通の応募が寄せられた。市側が厳選した10の名前から、市内の小学校の児童による投票で最終的に決まった。 「佐助」の「佐」は佐倉市から、「草助」の「草」は草ぶえの丘から引用。「助」はいずれも、父親の「豆の助」から取られたものという。豆の助は、急斜面にいたポニョを救出する際に活躍したヤギ「さくら」の子供という縁もある。

ポニョの出産に向けて、同施設のスタッフは昼夜を問わずに対応。出産にも立ち会った田辺篤也園長によると、ポニョは出産直後から「すばらしいお母さんぶりを発揮してくれている」という。佐倉市の西田三十五(にした・さんご)市長は「ポニョとともに、双子の子どもたちもかわいがり、親しんでほしい」と、県内外からの多くの来園者に呼びかけた。

ポニョは、崖から救出された後、2020年8月から同施設で暮らしている。名前はスタジオジブリのアニメ「崖の上のポニョ」にちなんだもので、市がスタジオジブリ側の許可を得て、名付けた。ちなみに、作品には、双子のうちの1匹「草助」と同じ読みの「宗介(そうすけ)」が主人公として登場する。

「崖の上のポニョ」として人気者になって、3年あまり。ポニョはすっかりお母さんの顔になっていた。【中山知子】