警視庁が芸能人や著名人らに対する暴力行為法違反(常習的脅迫)などの疑いで逮捕状を取っていた前参院議員のガーシー(本名・東谷義和)容疑者(51)が4日、滞在先のアラブ首長国連邦(UAE)から帰国した。午後5時15分、ドバイを出発したエミレーツ航空318便が成田空港に到着した。

捜査員は同行しておらず、ガーシー容疑者はドバイから1人で搭乗してきた。一般客と一緒に機内から降りたガーシー容疑者は待ち構えた警視庁の捜査員から声を掛けられた。警視庁広報担当者によると、降り立った66番ゲートの隣の67番ゲート付近で逮捕状を読み上げてガーシー容疑者を逮捕した。

約200人の報道陣が待機する中、ピカチュウを思われる後ろ姿がデザインされた青いTシャツに白のハーフパンツ姿のガーシー容疑者は、頭を下げずに正面を見据えて捜査員に取り囲まれ、第2ターミナル到着フロアの通路約500メートルをゆっくり歩いた。時おり笑顔を浮かべて、通路に立ち止まっていた観光客らに視線を向け、軽く会釈するようなしぐさをみせながら「こんにちは」などとあいさつしていた。

ガーシー容疑者は捜査員に囲まれながら、成田空港の地下駐車場で待機していた白いワゴンに乗せられ、都内方向に走り去った。