14日に石破茂首相が出席して行われた参院予算委員会で、自民党の山下雄平議員が、首相による新人議員への商品券配布問題について追及し、石破首相が、総理就任後、一般の世間の感覚と自身がズレていることを認めるような場面があった。
新聞記者出身の山下氏は、石破首相と昨年行った能登半島地震の被災地視察の後、行列に並んで2人でカレーライスを食べたことや、その時の首相の言葉を振り返り、首相就任前と後で国民の金銭感覚とずれが出てしまったのではないかと指摘。これに対し、石破首相は「首相になって世間のみなさま方と遠くなってしまっているという反省をすごく持っている」と述べた。
山下氏は質問で、昨年3月11日、同年元日に起きた能登半島地震の被災地を、首相就任前の石破首相とともに訪問したことを回顧。「奥能登まで視察に行き、金沢駅から東京に帰る時、石破さんは『カレーを食べよう』と言って、ゴーゴーカレーの列に並んでいっしょに2人で食べました」と振り返った。
「1000円もしないカレーを食べている時、石破首相がおっしゃっていたのは『能登の被災地の人はこんな温かいご飯を食べられていないだろう。本当申し訳ないし、ありがたいことだ』とおっしゃっていた。そうした感覚を持っていることや、駅でカレー屋さんに列に並んで食べる感覚が、国民のみなさんが期待されていることではなかったか」と、石破首相をただした。
その上で、今回、1人10万円の商品券を15人に、合計150万円をポケットマネーで配布した石破首相の金銭感覚を念頭に「国民の感覚と、総理になってずれてしまっていたのではないかという思いはないか」とも指摘した。
答弁に立った石破首相は、2人で並んで相席でカレーを食べたという思い出を振り返り「そういう感覚を…。総理大臣という仕事をやっていると、何せコンビニやスーパーに行ったくらいで新聞に載る。世間のみなさま方と遠くなってしまっているという反省を、すごく持っているところだ」と釈明した。
「いかにしてそういう感覚を失わないようにするか改めて痛感し、どうしたらいいのだろと思っている」とした上で「自分なりに最大限工夫をして、感覚を失っているとすれば猛省しないといけないし、『すれば』ではなく、失っているということを深く反省をするところだ」と述べ、首相就任後、一般の国民としての感覚を失っていることを認めるような発言で、反省の言葉を口にした。

