伊藤匠叡王(22)が斎藤慎太郎八段(32)の挑戦を受ける、将棋の第10期叡王戦5番勝負第4局が26日、千葉県浦安市「ハイアットリージェンシー東京ベイ」で行われた。午前10時から始まった対局は、午後7時54分、125手で先手の斎藤が双方1分将棋になる混戦を抜け出した。2勝2敗に追いつき、最終第5局(6月14日、千葉県柏市「柏の葉カンファレンスセンター」)に望みをつなげた。
伊藤が終盤、崩れた。斎藤の踏み込みに屈し、一気に形勢が傾いた。「組み合わせの多い将棋で、構想をどう練っていくかという将棋だった。終始自信のない展開だった。好転した場面もあったのでしょうけど、自陣に金銀を打って駒を使った割に機能しなかった」と悔しそうに盤を見つめた。
昨年の叡王戦も2勝1敗で迎えた第4局を落とした。最終第5局で勝ち、8冠全てを保持していた藤井聡太叡王(当時)からタイトルを初めて奪取した。連続して迎える第5局。「精いっぱい頑張ります」。
将棋界では「タイトルを取って守って一人前」という格言がある。伊藤の場合、防衛できればタイトル獲得2期の条件を満たしての八段昇段もかかる。真価が問われる。

