夏の観光シーズンを前に、南国土佐の食文化を体感できるフェア「高知フードトリップ~乾杯!土佐の宴会開宴~」が18日、大阪市の阪神百貨店梅田本店で開幕した。フェア初日となったこの日は鏡開きが行われ、来場者に土佐酒が振る舞われた。同店1階の会場「食祭テラス」には、名産のカツオ、ユズなどのかんきつ類を使った食品やスイーツ、調味料などがずらりと並び、全19蔵の銘酒も勢ぞろいした。大都市圏でなかなか手に入らない「ご当地もの」を目当てに、大勢の買い物客でにぎわった。
3年連続開催となった今回、フェアのテーマは高知の「おきゃく」文化。高知県民に長らく親しまれている郷土料理やつまみ、土佐の銘酒を味わいながら、その場に居合わせた者同士がまるで旧知の仲のように楽しく、親しく交流できる「仕掛け」が用意されている。
会場内には、高知伝統のお座敷遊びを体感できる畳スペースが設けられ、土佐酒アンバサダーを務める関西でも人気の名物女将(おかみ)による日本酒バーも開店。南海トラフ地震で最大34メートルの大津波が想定されている黒潮町で「普段は食卓を彩る一品、災害時は非常食に」と開発された8大アレルゲン不使用のグルメ缶詰を酒の肴(さかな)に、利き酒を楽しめる。
ほかにも、カツオのわら焼きたたきをぜいたくに乗せた丼や、「土佐巻き」と呼ばれるカツオの太巻き、山菜をユズ果汁の酢飯で握る郷土料理「田舎ずし」、サツマイモをカラッと揚げた高知県民のソウルフード「芋てん」などを、その場で味わえる。「高知あるある」を題材にしたカルタ講談など、会期中は連日、高知の文化を学べるイベントやワークショップも開催予定。さながら、毎年3月に高知で開催されている「土佐のおきゃく」を再現する企画盛りだくさんの内容だ。
フェアを主催する、高知県地産外商公社の野戸昌希さんは「高知の食の魅力はもちろん、おきゃくや伝統料理など、大切に育まれてきた文化を感じていただく機会になればうれしいです。知らない人同士でも大いに語り、笑い合ってぜひ、一緒に楽しいひとときを過ごしていただきたい」と期待していた。このフェアは来週23日まで開催される。

