藤井聡太王座(竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将=22)への挑戦権を争う、将棋の第73期王座戦挑戦者決定戦、伊藤匠叡王(22)対羽生善治九段(54)戦が3日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた。
午前9時から始まった対局は、後手の伊藤が羽生を下して、挑戦権を獲得した。伊藤は王座戦初挑戦昨年の叡王戦では藤井に3勝2敗でタイトルを初めて奪取。今年は斎藤慎太郎八段に3勝2敗で初防衛した。藤井と約1年ぶりとなるタイトル戦5番勝負第1局は9月4日、シンガポールの「尼ら・サンクチュアリ・セントーサ」で開幕する。王座戦としては、02年中国・上海以来の海外対局だ。
伊藤が角換わりからの乱戦を制した。「やってみてかった」という研究手順を採用。「きわどい攻防が続いていると思いました。かなり怖い格好だと思いました」と、中盤はギリギリでバランスを崩さないように立ち回った。
藤井とのタイトル挑戦は一昨年の竜王戦、昨年の棋王戦、叡王戦に続いて4回目。昨年は8冠を独占していた藤井の一角を崩した。その再現なるか。「タイトル戦に出るのを1つの目標としていました。良かったと思います」。これから準備して、藤井との同学年対決に挑む。

