将棋の第74期ALSOK杯王将戦7番勝負を制した藤井聡太王将(竜王・名人・王位・王座・棋王・棋聖=22)の就位式が3日、東京・元赤坂「明治記念館」で行われた。今期は永瀬拓矢九段(32)と初めて2日制7番勝負で対戦。4勝1敗で下し、4連覇を達成した。特に防衛を決めた第5局(3月8、9日、埼玉県深谷市)では、それまで後手番で必ず突いていた飛車先の歩ではなく、初めて角道を開けた。「変化を進化に」に年頭の会見で話したことを実現させた。
藤井は謝辞で、「開幕前から大変楽しみな気持ちがありました。シリーズを振り返ると難解な中~終盤となる対局が続き、濃密な時間を過ごすことができたと思っています。2日制度も持ち時間が足りないと思うことも少なからずあり、1手1手将棋の難しさと向き合うことができたのではないかと思います」と話した。また、「序盤においては今まで指してこなかった指し方を新たに採用することもありました。王将戦という大舞台で指すことでわずかながら自分自身の将棋の幅を広げることができたと感じています。今期の経験を生かして将棋の奥深さ、面白さをより感じられるように今後もしっかりと精進してまいります」とも述べていた。
6月30日には棋聖戦6連覇を果たしたばかり。5日からは永瀬の挑戦を受ける王位戦7番勝負が始まる。さらに、来年の王将戦7番勝負ではV5と永世王将の獲得がかかる。

