藤井聡太王位(竜王・名人・王座・棋聖・棋王・王将=22)に永瀬拓矢九段(32)が挑む将棋の伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦7番勝負が5日、愛知県小牧市「合掌レストラン大蔵」で開幕する。藤井は王位6連覇を目指す。現在、藤井は通算タイトル獲得数は30期で、渡辺明九段(41)が持つ歴代4位の31期にあと1期に迫っている。自身初となる王位挑戦を決めた永瀬は念願のタイトル奪取を狙う。
決戦前日の4日、両者は織田信長が築城した小牧山城を見学した。尾張を統一した信長が1563年(永禄6)、美濃の斎藤氏を攻める拠点として築いたとされ、岐阜城に移るまで約4年間居城とした。天下人の始まりの城となった。
山頂部分の主郭(本丸)について2~3段の石垣があり、土造りの城が主流だった時代にさきがけて、信長は石造りに挑んだ先見性が表れていると評価されている。
石垣の前で記念撮影に応じた藤井は「濃尾平野や一望できるすばらしい景色で、要衝として重要だったのかなと理解できた」と信長の野望の思いをはせ、「熱戦になるようにしたい」と意気込んだ。
資料館で説明を受けた永瀬は「戦と将棋は近いところがある」と話し、学んだことを「生かしてがんばりたい」と決意を語った。
両者はタイトル戦で6度目の激突となるが、すべて藤井が制している。25年は王将戦、名人戦に続き3度目となる。
持ち時間は各8時間の2日制。第1局の先手、後手は振り駒で決定する。

