「長崎市長」が9日、インターネット上のトレンドワードになった。
原爆投下から80年となったこの日、長崎市で行われた平和祈念式典で鈴木史朗市長が行った「平和宣言」の中で、時に強い口調で「『武力には武力を』の争いを今すぐやめてください」などと訴えた言葉に、SNSでは「魂の叫びに聞こえた平和宣言 思わず泣いてしまった」など大きな反響が寄せられた。
鈴木市長は「1945年8月9日、このまちに原子爆弾が投下されました。あの日から80年を迎える今、こんな世界になってしまうと、誰が想像したでしょうか」と切り出し、「『武力には武力を』の争いを今すぐやめてください。対立と分断の悪循環で、各地で紛争が激化しています。このままでは、核戦争に突き進んでしまう。そんな人類存亡の危機が、地球で暮らす私たちひとりひとりに、差し迫っているのです」と訴えた。
また、1982年にニューヨークの国連本部で被爆者として初めて演説した山口仙二さんが、原爆投下当時の惨状を振り返りながら語った言葉を引用した上で、山口さんが訴えた「ノー・モア・ヒロシマ ノー・モア・ナガサキ ノー・モア・ウォー ノー・モア・ヒバクシャ」の言葉を、手にしていた書面から目を離し、世界各国からの代表者が出席している会場を見渡しながら訴えた。
特に「ノー・モア・ウォー!」のくだりは、叫ぶように訴えた。鈴木市長は、少し時間を置くと通常の声のトーンに戻り「この心の底からの叫びは、被爆者の思いの結晶そのものです」と語り、昨年の日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞にも触れた。
「地球市民」という言葉にも触れ「この『地球市民』の視点こそ、分断された世界をつなぎ直す原動力となるのではないでしょうか」と主張。「永遠に『長崎を最後の被爆地に』するために、地球市民の皆さんと手を携え、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に力を尽くしていくことをここに宣言します」と結んだ。
SNSには「あまりにも魂のスピーチで…涙が止まらなかったです」「長崎市長鈴木史朗さんのスピーチ素晴らしいな。日本人であっても地球市民でありたい」「聞いていて心がふるえる思いでした」「力が籠もっていてものすごく伝わった。涙が出た」「言葉が熱く、思いが伝わって素晴らしかった。紛争地域の国々の代表はどんな気持ちで聴いていたんだろう」「よくぞ仰って下さいました」などのコメントが寄せられた。

